lemon

 

夢ならばどれほどよかったでしょう

 

2020.05.20

 

7:50頃おばあちゃんがいつもと違って

呼んでも返事はするけどあまり意識が無い様子。

 

 

そのまま13:30頃天国へ。

 

 

昨日までは普通だったみたい。

夜中に何回か痛いからさすってと

母は起こされたらしいけど

それ以外はかわりなかったみたい。

 

去年の1月ぐらいに胃がんと宣告され5月に手術。

癒着が酷かったらしく摘出出来なかったらしい。

それでも前みたいに食べることは出来なくてもでもまぁ元気で、喋れるし杖を持っても杖を使わずにたったか歩いてた。入院してたけど、家に帰ってた時期もあった。久しぶりに帰ってきた去年の12月に家でトイレに行こうとして倒れて救急車呼んだ時もあった。その時には年を越せれるか、誕生日までは厳しいんじゃないかと言われたみたい。

それでもおばあちゃんはみんながお見舞いに来ても

何回も来てから他に行くとこがないんかね〜って言ってた。みんなおばあちゃんが心配できてるのに。笑

要らないと言いながらもご飯は一生懸命食べてたし、歩行器?を押しながらなら歩けてた。でもメイバランスだけは本当に嫌いらしく全然飲んでなかったね、頑固なとこもあったな。

 

そっから退院出来て、家に帰ってきた。

私はだんだんご飯が食べれず、骨と皮のおばあちゃんに向き合えずに顔を見せない日が多くなった。

それでも死ぬ前の日までは普通に意識はあって会話も出来ていたのに。勝手にだんだん意識がなくなって会話も出来なくなってからかなって思ってた。本当に勝手な思い込みだけど。みんなまだ先なんだろうなって思ってたと思う。もちろん覚悟してないことはなかったと思うけど。

おばあちゃんがここまで生きることが出来たのは畑作業とかで肺が鍛えられてたかららしい。

 

私にとっておばあちゃんは

いつも体を心配してくれて、なにかしらお菓子あるよとか芋あるよとか言ってくれて、元気な時はいつも私が作った弁当にプラスしてチーズとリンゴをわざわざうさぎにして剥いてくれてたな。私もういい歳なのに…

テレビでみた情報はなんでも教えてくれたよね。

ネプリーグとお宝鑑定団が大好きだった。

私がすることを心配し、肯定してくれた気がする。

髪を切ったら褒めてくれて(長いと切れと言われるw)

服を買ったら素敵だと褒めてくれる。

本当に働き者で畑はもちろん家事もご飯以外はほとんどおばあちゃんがやってた気がする。

私の手荒れをみて、若いのに可哀想、かわってあげたいって言ってくれたときもあったな。

本当に控えめで正月やお盆にみんなで集まる時はみんなで一緒に食べててもいつの間にか自分の部屋に行って1人でご飯食べてたり、洗濯物入れて畳んでたり。

 

おばあちゃんはたぶんあの時代には珍しい恋愛結婚

おじいちゃんのお姉さんが出稼ぎに行くかなんかでお姉さんの子供を預かって母達と一緒に育てたんだけど、おじちゃんが問題児で何回も学校に呼び出されたこともあったらしく、自分の子供じゃないのになんで私がここまでしなきゃいけないのって言ってたこともあったみたい。それでも立派に全員育て上げてるから本当に凄いよね。

おじちゃんは友達か誰かと家で飲んでて、酔っ払って喧嘩になって包丁振り回したか振り回されたかしたこともあったらしい。というか今思えば納得なんだけどこの頃おじいちゃんやおじちゃんたちが誰かを急に連れてきて家飲みしだすということが頻繁にあったみたい。そう考えたら母も対応力ハンパないな…私だったら全然怒る。笑

なーんか話が地味にズレてるな...

 

 

そんなおばあちゃんがもうこの世に居ないということが信じられないよ、今でも。もう3週間経ったのにね。お通夜だってお葬式だって終わったのにね。

お葬式、甥っ子姪っ子をみたらちゃんとしなきゃって気持ちになってあんまり泣けなかった。おばあちゃん最後なのに、ちゃんとお別れしなきゃいけなかったのに。人と比べる事じゃないと分かっていても、私の方が明らかにおばあちゃんと過ごした時間が長いのに、兄の嫁の方がたくさん泣いてて、なんか複雑な気持ちになった。そんな感情になった自分にすら嫌になったりして。

なんか本当に無気力になって、集中力も無くなって、他人の言葉にイライラすることもあった。

よく生きた方だよ、とか言われると何がわかるの?って思っちゃう。いや本当に長生きした方だし、普通よりはある程度心の準備が出来ていた方だと思う。それでもこの気持ち分からんくせにとか思っちゃう自分もいる。でも最後の方は、こんなに痛いなら早く天国にいきたい。とか、全然そんな事ないのに迷惑かけてると思って申し訳なさそうにしてたおばあちゃんも知ってるからこれでよかったのかなとも思う。

最後まで一緒に暮らしてたのに、変わらず通常通りな家族にも腹を立てたこともあった。もちろん努力して通常通りを演じてるのは分かっているけど。自分だけ取り残されてる感覚にもなった。

死を受け止めるってどういうことなんだろうか。

いまだにどこかにいる気がするよ。

 

マスターに無気力で遊びに誘われたりしても行く気になれないって相談したら、

そんなのおばあちゃんは望んでないと思うよ。

おばあちゃんのことを覚えておいてあげるのが1番だと思う。例え遊んでるときはおばあちゃんのことを忘れてたとしても、思い出してあげたら大丈夫だよ。ずっと沈んでることを望んでないよ。って言ってくれてちょっと楽になった。

 

 

おばあちゃん、最後まで甘えっぱなしでちゃんと向き合えなくてごめんね。ウェディングドレス姿見せてあげられなくてごめんね。旦那さんや曾孫を見せてあげられなくてごめん。兄ちゃん達がいるからと甘えてなくて、もっと頑張ればよかったよね。後悔しても遅いね、ごめん。いつかみせてあげるからね。

ちょっと控えめな私の大好きなおばあちゃん。

天国でおじいちゃんに会えてるかな?毎朝仏壇で念仏唱えてたもんね、会えてるよね、きっと。いつか私が天国に行った時いっぱい話そうね!!旦那や子供や孫の話いっぱいするからね!!その時まで待っててね。

 

時間らかかるかもしれないけど、ちょっとずつでも前向きに頑張るからね。忘れないよ。いっぱい可愛がってくれてありがとう。大好きだよ。